2026/11/04 13:21

青木萌 Moyu Aoki  Solo Exhibition 9


2026.12.5(sat)~13(sun)

Open:13:00~20:00(最終日~18:00)

Gallery close 12.7(mon)、8(tue)


GOTTA九段下では上記日程で、美術家・青木萌の個展を開催いたします。

言語と記号の問題を主題とする美術家・青木萌。

今回の展示では、言語と記号におけるcontext(文脈・状況)の問題に焦点を当てます。

言語とは記号のシステムであり、言葉はcontextによって意味を帯びるものです。

たとえば、レストランで「水」と言えば、それは単に「水」という対象を指すのではなく、「水をください」という依頼や要求の意味を持つ。

また、言語は社会や共同体と深く結びつき、歴史・文化・政治・経済とも切り離すことのできない関係にあります。母国語と国家との強い結びつきも、その一例でしょう。


本展では、GOTTAのある九段下という土地に宿る歴史性・政治性という「公的なcontext」と、松岡九段ビルにある同ギャラリーで、3年間に3度の展示を行うという作家個人の「私的なcontext」を主題にします。

九段下には、靖国神社、千鳥ヶ淵戦没者墓苑、しょうけい館(戦傷病者史料館)、昭和館などがあり、先の大戦の記憶が色濃く刻まれています。

展覧会のタイトルは「9」。言語と記号による美術作品、そして朗読による詩作品を発表します。

作家の私的なcontextから、日本の概念芸術の祖である松澤宥氏へのオマージュ作品を一部予定しているほか、近年制作を続けている、チューブ形状の支持体に一行の詩を描いた立体作品「STRAWS」の新作も発表します。

- 青が湧き出ていた (「一本のストローが呼吸している」2025.12.2~12.7 @GOTTAより)-


これらの作品は、政治・経済・歴史・地理・社会・宗教・言語・記号・藝術という9つの「公」の位相と関わりながら、鑑賞者それぞれの「私」的な文脈や状況によって、「9」という記号が異なる意味を帯びていくことを企図しています。

そして作品の根底には、過去から現在に至るまで、戦争や紛争のなかで失われたすべての命への鎮魂と弔意があります。



Profile

青木萌(あおきもゆ)


美術家。早稲田大学政治経済学部卒。桑沢デザイン研究所卒。言語と記号の問題を主題に作品制作をしている。écriture(書き言葉・文字)による美術表現のみならず、近年はparole(声)による詩の朗読表現も行う。


information

2026.12.5(sat)~13(sun)

Open:13:00~20:00(最終日~18:00)

Gallery close 12.7(mon)、8(tue)

GOTTAkudanshita 千代田区九段南2-2-8 松岡九段ビル201


会場では青木萌の作品を展示販売いたします。

また、会期中、詩の朗読も予定しております。

初冬の九段下に、ぜひお越しください。



Past exhibition

「皮 surface-signifiant」2024.12.17-22

ソシュールの言語学に基づいた展示。記号(signe)は、sinifiant(形式媒体)とsinifie(意味内容)から成るが、その関係性をバナナの皮と果肉に見立て、シニフィアンが皮、シニフィエを果肉とし、シニフィアンだけで「何か」を示す展示を試みた。腹を充たし栄養となる意味・価値のある果肉それ自体では意味は無いが、例えば言葉には音形や文字形という表面があり、非意味的なかたち自体にも価値がある。

「意味🟰価値、無意味🟰無価値」という等式が暗黙に、即座に結ばれる現代へ向けて、無意味・非意味にも豊穣に価値があることを意図した展示であった。


「一本のストローが呼吸している」2025.12.2-7

紙管やホワイトレジンで成形したチューブ形状の支持体に一行の詩をペイントした「STRAWs」シリーズと、オブジェを絵文字や表意文字として扱い、活字と混交させた美術的な詩表現「OBJECT POEM」の新作を発表した。