新・万能調味料 はちみつレモンレシピ
vol.1 飲むだけじゃもったいない! はちみつレモンは万能調味料
程よい酸味とはちみつならではのコクを感じる甘味。
はちみつレモンといえば、
夏の疲れを癒すドリンク!とイメージするかもしれません。
でも実は、他の調味料と混ぜてドレッシングに、
お肉などの漬けダレにと、万能に使える調味料なのです。
はちみつならではのコクがあいまって、
味を決めてくれるから、お助け調味料にもなるはず。
はちみつのプロ、河村千影さんに、
まずははちみつレモン作りから教わりましょう。
〜はちみつレモンは和え物、焼き物、煮物に使える!〜
中学生の頃、運動部に所属していて朝練から始まり、週末は他校と練習試合に没頭するという、部活動一色の生活をしていました。試合に出かける日は、レモンを輪切りにしてタッパーに詰め、はちみつをかけたおやつを作り持って行っていた記憶があります。私にとって、はちみつレモンは部活動の思い出の味です。きっと、はちみつレモンといえば、夏バテのお供という人も多いかもしれませんね。
そんなはちみつレモンですが、実は料理にも使えるんです。野菜や果物と相性がいいことはイメージできるかと思いますが、肉や魚の料理にもはちみつレモンを加えると、爽やかな酸っぱさとまろやかな甘さが食欲を増進させてくれます。
〜甘み×酸味の効果で味が決まる〜
はちみつとレモンの甘味と酸味は、塩味や素材の旨味と合わさることで、リピートしたくなる美味しさに。そのままかける、素材とまぜる、その他の調味料とまぜる、漬ける、たれにする、焼く、煮込むなどの料理の味の決め手になってくれます。
皮付きレモンを漬け込むと苦味が若干強く感じるので、苦味が苦手な方は皮をむいてレモンを小さく切って漬けるのがおすすめ。
早速、まずははちみつレモンを作ってみましょう。
レモン果実で作るはちみつレモン
🔳材料:作りやすい分量
レモン中サイズ1個に対しはちみつ50ml
レモン中サイズ2個に対しはちみつ100ml
保存用容器
🔳作り方
1.レモンは洗いよく水気をふく。
2.1を輪切りやざく切りにする。
3.保存容器に2を半分入れる。
4.3にはちみつの分量の半分くらい入れる。
5,4のレモンから果汁がすぐ出てくるのでよくはちみつと混ぜる。
6.残りのレモン、はちみつを入れる。
7.1時間位経つと6のレモンの果肉が浮いてくるので、まぜて果肉を液に浸す。
※保存方法
保存容器は煮沸消毒などを行った清潔なものを用意してください。表面にレモンが浮き出ているとカビなどが繁殖する場合があります。レモンの果肉を果汁とはちみつに浸して、冷蔵庫保存で2〜3週間で使い切ることを目安に。
冷蔵庫保存をしていて容器の底にはちみつが固まってしまったら、よく混ぜて使いましょう。固まりやすいはちみつの成分はブドウ糖です。品質が劣化したのが理由ではないので、安心して食べられます。
〜市販のレモン果汁でも手軽に!〜
レモンの旬である冬場は手に入りやすいですが、他の季節であれば、市販のレモン果汁商品にはちみつを加えて調味料にしても。レモン果汁大さじ1に対しはちみつ大さじ1/2くらいをよく混ぜれば出来上がり。はちみつの甘さによっても味わいが変わるので、好みのバランスを発見してみてください。
河村千影
はちみつ料理研究家。一般社団法人日本はちみつマイスター協会代表理事。ただ甘いだけじゃないはちみつの味わいや活用法、その健康や美容への効果などを協会主催の講座やワークショップ、薬膳料理教室、カルチャーセンターで教えている。はちみつと薬膳をかけ合わせた料理も提案。
レシピ掲載『aromatopia』No156(フレグランスジャーナル社)『リンネル』2020年5月、6月号(宝島)テレビ朝日『食彩の王国』2021年6月5日放送はちみつ特集/家庭料理担当