2025/12/13 22:22
波多野光 三連板絵展
Hikaru Hatano ― Triptych Panel Paintings on Wood

野菜や植物などをモチーフに、そのものが持つ生命力や色彩に目を向けながら、静物画を描き続けてきたアーティスト、波多野光。本展では、新たな支持体として美しい木目を持つ楢の板に着目し、植物を描いた作品を紹介します。
硬く密度の高い楢の木は、その耐久性や強度から、家具や床材などの建材として用いられてきました。なかでも特徴的なのが、その美しい木目。柾目で切り出した際には、銀色に輝く虎斑(とらふ)と呼ばれる模様が現れ、経年とともに色合いが深まることから、美術的価値のある工芸品にも用いられてきました。
波多野光は、そうした木目と向き合い、ときに導かれるように作画を進めたといいます。板の地の色があることで白の描写はいっそう際立ち、花の瑞々しさがより豊かに表現されています。一つの主題を三連の板に描くことで生まれる立体感、そして自然が生み出した木目と絵画との調和を、ぜひご覧ください。
波多野光 プロフィール Hikaru Hatano prorile
作品|Works
アネモネ|Anemone
ギリシャ語で「風」を意味する「アネモス」を語源にもつアネモネ。最盛期を迎え、美しく咲き誇る花びらが、風に揺れるさまを感じさせます。
笹ゆり|Bamboo Lily

細長い笹のような葉が特徴の笹ゆり。白い絵の具を繊細に用い、木目と調和させながら、ゆりの白さを表現しています。上品な香りが、ふわりと漂ってくるようです。
菊|Chrysanthemum
葉と茎を伸ばしながら花を咲かせる一輪の菊。三連の板を這うように描かれた葉が生命力を感じさせ、咲き誇る菊の花をいっそう際立たせています。
木賊(とくさ)|Dutch Rush
真っ直ぐに伸びる姿と節が竹を思わせる木賊(とくさ)は、日本庭園の水辺や生垣にも植えられる植物です。画面いっぱいに伸びるその姿が、涼やかな風情を感じさせます。
作品詳細|Artwork Details

・板絵1枚のサイズ:W12 × H35 cm ×3枚
・すべての作品に台座(ビス穴付き)が付属します
・板絵上部のビス穴を使用し、壁に直接掛けることも可能です
写真のように間隔を空けて飾るほか、ぴったりと並べて一枚の絵のように飾ることもできます。空間に合わせて、さまざまな展示方法をお楽しみください。
価格と購入方法|Pricing & Purchasing Information
国内のお客様|For Customers in Japan
- アネモネ|Anemone:¥165,000
- 笹ゆり|Bamboo Lily:¥165,000
- 菊|Chrysanthemum:¥165,000
- 木賊|Dutch Rush:¥165,000
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海外のお客様|For International Customers
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